Lido Financeが再びDeFi領域に新風を吹き込んでいます。今回は人気のstETHトークンを軸にした2つの新しいイールド戦略でバリューチェーンを上流へ展開します。ETHやstETHを保有していて、手間をかけずにリターンを増やしたいなら、これが次の一手になるかもしれません。DeFiアナリストのIgnasやLidoの公式発表をもとに分かりやすく解説します。
Lidoの新しいEarn機能の背景は?
Ethereumの流動型ステーキングの定番であるLidoが、プラットフォーム上にEarnタブを追加しました。これは、ETH、WETH、stETH、wstETHを高度なDeFiプレイや分散化施策に接続するキュレートされたボールトに預けるワンストップの仕組みです。アプリ間を飛び回る必要はもうありません — ウォレットを接続して、ボールトを選び、預け入れるだけで報酬が自動で積み上がります。
このローンチはコミュニティ内の議論を受けてのもので、@DefiIgnasのスレッドでも取り上げられています。IgnasはLidoが垂直統合を進め、stETHの汎用性を高めている点を指摘しています。ミームトークンはしばしばEthereumの流動性やDeFiツールに依存するため、これらのボールトはミーム系のトレードやファーミング戦略を間接的に強化する可能性があります。
GG Vault(GGV)を詳しく見る
まずはGG Vault、通称GGV。Vedaがキュレーションしたもので、上位のDeFi戦略を自動で回すオートパイロットのような存在です。あなたの預けた資産をUniswap、Aave、Balancerなどの実績あるプロトコルにプールし、分散化された利回りを狙います。
- 仕組み: stake.lido.fi/earn/ggv から資産を入金すると、あなたのシェアを追跡して報酬を自動複利するGGトークンを受け取ります。引き出し時はwstETHで受け取ります。
- 現在の数値: ローンチ時点で13.7% APY、TVLは約$22.7M。単純なステーキングよりもかなり高い利回りです。
- 魅力点: DeFiに不慣れな人でも、手動でのリバランスやプロトコルの往復を気にする必要がなくなります。分散型ながらファンドマネージャーを持っているような感覚です。
- 関与パートナー: インフラ提供はVeda、フロントエンドはSomm FinanceとP2P.org。
ただし、高い利回りにはスマートコントラクトのバグや市場変動といったリスクが伴うことを忘れないでください。詳しくはLido GGV FAQsを確認してください。
分散型バリデーターボールト(DVV)を探る
一方でDVVは、MellowがObol CollectiveとSSV Networkと協力して提供するもので、イーサリアムの分散化を強化しつつ報酬を得られる仕組みです。
- 仕組み: stake.lido.fi/earn/dvv にアクセスし、ETHまたはWETHを入金するとDVstETHトークンを受け取ります。資金はLidoのDVTモジュールに流れ、検証を複数のオペレーターに分散させることでネットワークの耐障害性を高めます。
- 現在の数値: 4.5% APR、TVLは$71.4M。またObolやSSVのインセンティブやMellowポイントなどの追加特典もあります。
- 重要性: 単なる利回り以上に、より強靭なEthereumへの貢献という側面があります。ミームトークンが安定したチェーンを必要とする世界では、分散化リスクの低減はエコシステム全体のサポートにつながります。
- 関与パートナー: キュレーションはSteakhouse Financial、インフラはMellow、DVT技術はObolとSSV。
ここでのリスクにはslashing(バリデーターの失敗時のペナルティ)などが含まれるため、自己責任で調査(DYOR)してください。詳細はLido DVV FAQsを参照してください。
これがDeFiとミームトークン愛好家に意味すること
これらのボールトによりLidoは単なるステーキング提供者以上の存在になり、洗練されたイールドへのゲートウェイとなります。DeFiを活用して流動性プールやファーミングを行うことの多いミームトークンのトレーダーにとって、これらのボールト経由でstETHを組み込むことは資本効率の向上を意味します。例えばGG Vaultの利回りを次のミーム戦略の資金に充てつつ、ETHポジションを売らずに済ませる、といった使い方が想像できます。
Lidoの動きはrestakingのような広範なトレンドともつながりますが、これは将来のボールトでの展開が示唆されています。最新情報はLidoのブログをチェックしてください。
スレッド内では、IgnasがガバナンスのためにLDOをデリゲートすることにも触れています—コミュニティの意見がこうした機能を形成する一端を担っているという示唆です。stETHのDeFiでの役割に期待しているなら、これらのボールトは注目に値します。いつもの通り、まずは少額から始め、参入前にリスクをよく理解してください。