日本企業のMetaplanet Inc.(メタプラネット)は暗号通貨界で再び注目を集めました。2025年9月1日、同社は追加で1,009 BTCを購入し、保有総量が合計20,000 BTCに達したと発表しました。この動きは、過去1年にわたって積極的に進めてきたBitcoin treasury構築戦略の一環です。
購入の詳細
公式の通知によると、今回の買付は1BTCあたり平均約16,331,984円で行われ、合計は約164億7,900万円に相当します。全保有BTCに対する同社の平均取得価額は1BTCあたり15,115,593円、累計投資額は約3,023億1,200万円となっています。
これは単発の買い付けではなく、これまでの一連の買い増しの最新例で、保有量が急増しています。参考までに、Bitcoin treasuryの運用とは、企業がBTCを金やその他コモディティのような準備資産として保有することを指します。インフレや為替変動に対するヘッジ手段として利用されることが多く、変動の大きい日本経済の文脈でも注目されています。
主要指標の説明
Metaplanetは進捗をいくつかのカスタム指標で追跡しています。専門用語に聞こえるかもしれませんが、分解すれば比較的分かりやすい指標です:
BTC Yield: これは、ある期間における総Bitcoin保有量と完全希薄化後の発行株式数との比率の変化率を示すKPIです。簡単に言えば、株式の希薄化を大きく生じさせずに、ビットコイン買いが株主価値にどれだけ寄与しているかを示します。
BTC Gain: これは、BTC Yieldに基づいて計算される、株式の新規発行がないと仮定した場合のBitcoin保有量の仮想的増加分です。トレジャリー運用の純粋な影響を切り分けます。
BTC ¥ Gain: BTC Gainを期末の市場価格で日本円に換算したものです。現地通貨での金銭的な上振れをより明確に示します。
パフォーマンスを見ると:
- 2024年7月1日〜2024年9月30日:BTC Yield 41.7%
- 2024年10月1日〜2024年12月31日:驚異の309.8%
- 2025年1月1日〜2025年3月31日:95.6%
- 2025年4月1日〜2025年6月30日:129.4%
- 2025年7月1日〜2025年9月1日:30.7%
これらの数値は、MetaplanetがMicroStrategyの米国でのアプローチとよく比較されるほどのスピードでBTCを積み上げてきたことを示しています。
保有履歴の概要
以下は同社の保有推移の簡単なスナップショットです:
日付 | 総Bitcoin保有量 | 発行済普通株式数 |
---|---|---|
2024/9/30 | 398.832 | 181,692,180 |
2024/12/31 | 1,761.98 | 362,683,340 |
2025/3/31 | 4,046 | 459,823,340 |
2025/6/30 | 13,350 | 654,714,340 |
2025/9/1 | 20,000 | 751,214,340 |
この表は、買付資金の調達に使われることの多い株式発行と並行してBTC保有が着実に増えていることを示しています。
ブロックチェーン愛好家にとっての意義
ブロックチェーン分野にいる人々にとって、Metaplanetの戦略は企業によるBitcoin導入の一層の拡大を象徴しています。より多くの企業がBTCをトレジャリー資産として扱うようになれば、市場の安定化につながり、meme tokenエコシステムにおいても類似の動きが刺激される可能性があります。meme tokenはしばしば熱狂やコミュニティに依存しますが、より強固なBitcoin基盤はアルトコインやmemeの流動性や信頼性を高める助けになるでしょう。
暗号トレンドを追うなら、Metaplanetに注目しておくと良いでしょう。同社は東京証券取引所(コード3350)とOTCQX(ティッカー:MTPLF)に上場しています。詳細はXでの公式発表や開示PDFをご確認ください。