シンガポールでのToken2049の注目クリップで、Base(Coinbaseが構築したEthereum Layer 2ソリューション)の創設者Jesse PollakがJeremy Tanと対談し、プラットフォームが直面する最大の挑戦者について語った。しかし、その答えは多くが想像するものとは異なる。Solanaのような競合チェーンを非難するのではなく、Pollakは視点を変え、「本当の競争相手はオフチェーンのWeb2だ」と述べた。
用語に馴染みのない方向けに言えば、Web2とはGoogleやFacebook、Amazonのような中央集権的プラットフォームが支配する現在のインターネット時代を指す。データがサイロ化され、企業による管理やウォールドガーデン(囲い込み)が行われ、情報が自由に流れない状況を想像してほしい。Pollakは、Baseのようなオンチェーン技術の使命は、人々をこうした閉じたシステムから引き離し、ブロックチェーン上で構築されたオープンでつながったWeb3の未来へ導くことだと主張する。
Base Singaporeのツイートは「これが我々の本当の競争相手だ…」と動画へのリンクとともに煽っている。動画でPollakはこう説明する:「今の世界はWeb2のサイロ化された企業支配のウォールドガーデンで暮らしており、我々がやるべきことは、人々をオンチェーン上で我々が構築しているオープンでつながった新しいインターネットへどう移行させるかを見つけることだ」。
しかしPollakは哲学だけに留まらなかった。彼は実際のブリッジ開発というニュースを明かした。Baseは既存のEthereumとの接続に加え、Solanaへのブリッジを立ち上げたばかりだ。これは競争ではなく協力の話だ。今回のブリッジにより、SOL(Solanaのネイティブトークン)がBaseへ流入できるようになり、開発者はSOLトークンを使ったアプリをより簡単に構築できるようになる。ミーム愛好者にとって重要なのは、これがミームコインにも恩恵をもたらす点だ。
BaseからSolanaへ資産をシームレスに戻せる未来を想像してみてほしい。Pollakは、この相互接続性がミームコインプロジェクトに強力な追い風を与え得ると強調した。開発者はSolanaのミームエコシステムが持つバイラルな勢いを活用しつつ、Baseが提供するEthereumに裏打ちされたセキュリティとスケーラビリティを享受できるようになる。
「その種の相互接続性は、実際には全員にとって機能するより良いグローバル経済につながると我々は考えている」とPollakは付け加えた。
このマインドセットの変化はミームトークン領域にとって非常に大きい。ミームコインはコミュニティ、盛り上がり、アクセスのしやすさで成り立っており、チェーン間の障壁はその勢いを殺してしまう。こうしたブリッジがあれば、ミームが摩擦なく国境を越えて広がる、より統一されたブロックチェーン世界が見えてくる。
ミームトークンを構築したり取引したりしているなら、Baseの動向は注目しておいて損はない。今回のSolanaブリッジのような動きは、両エコシステムの利点を融合させ、新たな機会を切り開く可能性がある。詳しくはフルクリップをXで確認してほしい。
暗号の風景が進化する中で明らかなのは、戦いはチェーン対チェーンではなく、オンチェーン対オフチェーンだということだ。そしてBaseのようなブリッジというツールがあれば、ミームコインは大きな勝利を収める態勢を整えている。