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大手企業がL1を立ち上げる:EthereumのL2論とSolanaの論は否定されたのか?

大手企業がL1を立ち上げる:EthereumのL2論とSolanaの論は否定されたのか?

やあ、クリプト好きの皆さん!ブロックチェーン界隈を注視しているなら、StripeやCircleといった伝統的な金融プレーヤーの動きに気づいたかもしれません。決済処理やステーブルコインで知られるこれらの企業が、最近それぞれ独自のLayer 1(L1)ブロックチェーンを発表しました。簡単に言えば、L1はEthereumやSolanaのようなネットワークの基盤層で、コンセンサスやセキュリティといった核となる機能を担います。

この動きはX(旧Twitter)でかなりの議論を巻き起こしています。話題を作ったのはSpire Labsの共同創業者 @mteamisloading のスレッドで、彼の主張は大胆です:「大手企業がL1を立ち上げるのはL2論への一種の拒絶であり、さらに言えばSolana論への拒絶だ。」ここで、その主張の中身を分解してみましょう。

まず、「L2論」とは何か?EthereumのLayer 2(L2)ソリューション、例えばOptimismやArbitrumは、Ethereumメインネットの上に構築され、トランザクションをより速く、安価に処理しつつEthereumのセキュリティを継承することを目指しています。考え方としては、アプリや機関は独立したチェーンを立ち上げるよりも、これらのスケーラブルなL2を選んで流動性や相互運用性を共有するだろう、というものです。

一方で、Solanaは高性能なL1で「モノリシック」なアプローチを押し出しており、すべてが単一の共有ステートレイヤー上で動作します。これによりブリッジを介さなくてもアプリ同士がシームレスに相互作用できるようになり、開発者は本当に必要でない限り別個のチェーンを立ち上げないだろう、という前提に賭けています。

ところが、StripeやCircleのような大手が既存のL2やSolana上で構築せずに独自のL1を選ぶと、眉をひそめる声が出てきます。@mteamisloadingはフォローアップの画像でこう説明しています:

機関が独自チェーンを望む理由とそれがL2およびSolana論に与える影響の説明

彼は、この選択が「自分のチェーンを持つこと」に対するプレミアムを示していると論じています。トークンインセンティブ、制御、技術的理由などでL1がより大きな「トークン/株式プレミアム」を持ち得るという指摘で、EthereumがL2に価値の大部分が流れると見込んだ賭けは外れるかもしれないし、アプリが「必要でない限り」別チェーンを立ち上げないとするSolanaの前提は、なおさら現実から遠いかもしれない、と示唆しています。

スレッドはマーケットの反応とも絡められ、発表後にSOL/ETH比率が新しい安値を付けたことを示す投稿も引用されています:

StripeとCircleのL1発表後に下落するSOL/ETH価格比率を示すチャート

Solanaの共同創業者Anatoly Yakovenko(@aeyakovenko)は90年代のイントラネットに例えて決済レイヤーの価値を軽視し、ユーザーの所在地(where the users are)を強調しました。彼はWormholeのようなブリッジがどのL1でもSolanaのユーザーベースと接続できると述べていますが、@mteamisloadingは反論しており、これら新チェーンは単なる決済のためのものではなく汎用の実行環境を目指していると主張しています。

他にも様々な意見が出ています。@rostykethは一時的な過ちかもしれず、最終的にはこれらの企業が流動性とセキュリティのためにEthereumに合流するだろうと予測しています。@mteamisloadingは部分的に賛同しつつも、ステーブルコインの金融における不安定なブリッジの落とし穴を警告し、TradFi(伝統金融)を標的にした「マネーグラブ(資金の掠奪)」の可能性に触れています。

Helius Labsの @0xMert_ は機知に富んだ比喩で論点をひっくり返します:「彼女は私と結婚しなかったけど、こいつとも結婚しなかった!ハハ!こいつは負け犬だ。」彼はL2を立ち上げる方が容易だからあえてL1を選ぶのはEthereumへのより強い侮辱だと主張します。@mteamisloadingはそれをストローマン論法だと切り捨て、さらに別の説明画像を共有しています:

Solana対Ethereumの論点とアプリがL1に対して持つプレミアムのさらなる説明

最後に、@alessandrod はシニカルに「おそらくただの現金狙い('crime szn')じゃないか」との見方を示しています。

このスレッド(オリジナル投稿はこちら)は、モジュラー(Ethereumスタイル)と統合型(Solanaスタイル)のブロックチェーン設計を巡る綱引きをよく表しています。Memeトークンのクリエイターやトレーダーは、しばしばSolanaの高速性と低手数料に依存しているため、今後の断片化(フラグメンテーション)について考えさせられるでしょう。大手がカスタムL1でスペースを分断していくのか、それとも相互運用ツールが結局は救いとなるのか──。

暗号の風景が進化する中で、これらの議論を追うことはどこに価値が集まるか(基盤レイヤーか、スケーリングソリューションか、それともそれらに乗るミームか)を理解する助けになります。あなたはどう思いますか?主権的なチェーンの勝利でしょうか、それともただの誇大宣伝ですか?コメントで意見を聞かせてください!

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