もしあなたが暗号通貨界隈、特にミームやオンチェーンのやり取りに詳しいなら、2010年代から膨大な保有を抱える「Bitcoin OG」クジラたちの話を耳にしたことがあるはずだ。中でも「Bitcoin OG (10/11)」と呼ばれる個体は、最近またHyperLiquid上での大胆な動きで注目を集めている。
OnchainLensがXで伝えた最近のアップデートによれば、このクジラはさらに$20M USDCをアカウントに追加し、Bitcoin (BTC) と Ethereum (ETH) のロングポジションを合計で$104Mにまで増やした。ここでは5x leverageを使っており、価格が上昇する方向に大きく賭けている。現在は約$3.9Mの含み損を抱えているが、「含み損」とは決済するまで確定しない未実現の損失に過ぎない。
このクジラの動きは今回が初めてではない。2025年10月、同じ主体は10日と11日にBTCを大規模にショートして相場クラッシュを的中させ、暗号市場が$190億の清算を被る中で約$2億の利益を上げたと推定されている。CoinDeskやYahoo Financeといった報道は、彼らが下落直前にHyperLiquidに巨額を入金して大口のショートを仕掛けた経緯を伝えている。今回ロングへと舵を切ったことはセンチメントの変化を示している可能性があり、ボラティリティの後に反発を見込んでいるのかもしれない。
参考までに、HyperLiquidはハイパースピードなperpetual取引に特化したlayer-1ブロックチェーンで、期限なしで資産のロングやショートができる。手数料が低く実行が速いことから、degensもプロも利用しており、ミームトークンでの荒い値動きが起きやすいプラットフォームでもある。Hyperbotのようなツールはこれらのオンチェーン動向を追跡し、我々一般人にもクジラの戦略を垣間見せてくれる。
では、なぜミームトークン狙いの人がこの動きを気にするべきなのか?大口がBTCやETHのような主要通貨に大きく賭けると、その影響はアルトコインやミームエコシステムにも波及することが多い。もしこのOGが上昇に賭け切っているなら、市場全体の信頼感が高まり、流動性と盛り上がりに依存するミームコインが押し上げられる可能性がある。SolanaベースのミームやBaseのトークンがETHの上げに反応する様子を思い浮かべれば、その関連性は見えてくる。
もちろん、レバレッジは諸刃の剣だ。5xという倍率は利益を増幅する一方で、下落局面では速やかにロスカットに追い込まれるリスクも高める。クジラのアドレス 0xb317D2BC2D3d2Df5Fa441B5bAE0AB9d8b07283ae は初期のBitcoin保有に遡るトレースがあり、オンチェーンの調査者たちは元BitForex CEOの関係を示唆しているが、確証はない。憶測は別としても、彼らの実績は無視できない。
我々がこのポストハルビング期のマクロ圧力下で相場を見ていくにあたり、OnchainLensのようなプラットフォームでこれらのOGを追うことは有益な洞察をもたらす。ミームをトレードするにせよ、知識ベースを構築するにせよ、こうした動きはひとつの教訓だ:暗号ではクジラはただ泳いでいるだけでなく、波を起こす。今後の展開に注目しよう。