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ビットコインのクジラが資産をスワップ後、Hyperliquidで$418MのBTCショートを建てる

ビットコインのクジラが資産をスワップ後、Hyperliquidで$418MのBTCショートを建てる

暗号通貨の速い流れの中で、クジラの動きは市場全体のセンチメントを示唆することがあり、注目を集めます。ここで言う「クジラ」は、価格に影響を与えうる十分な資産を持つ大口保有者のことです。最近、オンチェーンの調査者がビットコインOG(original gangsterの略で、古参ホルダーを指す)による大胆な動きを発見しました。OnchainLensのツイートによれば、このクジラはBitcoinをEthereumとUSDCにスワップし、その後Hyperliquidという人気の永久先物取引向け分散型取引所にUSDCで$80Mを流し込んだ、とのことです。

トランザクションの内訳

何が起きたかを段階的に分解してみましょう。クジラはまずBTCを$SETH(おそらく合成ETH)やUSDCといったラップされた形にスワップしました。こうしたスワップは、資産をチェーン間で移動したり、現物を売らずにレバレッジ取引に備えたりする際によく見られます。

オンチェーンデータから確認できるのは次の点です:

  • BTC OGアドレスが$BTCを4xレバレッジで$SETHにスワップ。
  • 少量のETH転送。
  • その後、HyperliquidのBridge2に対して$80MのUSDCを大量に入金。
スワップとHyperliquidへの$80M USDC入金を含むオンチェーン取引のスクリーンショット

これらの動きは約20分以内という短時間で連続して行われており、明確な戦略に基づくものと見られます。

Hyperliquidでの大型ショート

Hyperliquidは高速かつ低コストの永久先物取引用に設計されたレイヤー1ブロックチェーンです。期限のない先物契約(perpetual)を使って、トレーダーはレバレッジを利かせて価格方向に賭けることができます。レバレッジは借入で損益を増幅させるもので、今回のクジラは6xを使用しました。つまり自己資金$1につき$6相当のポジションをコントロールしているということです。

入金の後、クジラはBTC-USDのショートポジションを建て、ビットコイン価格の下落に賭けました。ツイート時点でこのポジションは評価額で$418M超、エントリー価格は約$120,388、清算価格は$140,660付近でした。もしBTCが上昇しすぎると、このポジションは清算され、損失を伴う形で強制的に決済されるリスクがあります。

6xレバレッジで$418M相当のBTCショートを示すHyperliquidアドレスの概要スクリーンショット

詳細はHyperliquidのオンチェーン活動をスキャンするHypurrscanで確認できます。

これが暗号トレーダーにとって重要な理由

こうした動きは単なる偶発ではなく、クジラのビットコインに対する弱気な見方を反映している可能性があります。マクロ要因、規制関連のニュース、あるいはラリー後の利確などを期待しているのかもしれません。Hyperliquidはボラティリティの高いメムコイン取引のホットスポットでもあるため、流動性や市場センチメントに間接的な影響を与えることが考えられます。BTCが下落すれば、アルトやメムコインも追随することが多く、ショートやディップでの買いの機会が生まれることがあります。

OnchainLensのようなオンチェーン解析ツールは、こうしたクジラの動きを誰でも追跡しやすくします。ブロックチェーンでは全てが透明なので、見るべき場所を知っていれば情報を得やすいということを思い出させてくれます。

潜在的リスクと考察

レバレッジを使ったショートはハイリスク・ハイリターンです。今回のように大口で6xレバレッジをかけている場合、クジラに不利な小さな価格変動でも巨額の損失につながりえます。一方で、BTCが下落すれば数百万ドル単位の利益を得る可能性もあります。

メムトークンやパーペチュアル取引に参入する人にとって、Hyperliquidのようなプラットフォームは魅力的な手段を提供しますが、常に自分で調査を行い(DYOR)、リスク管理を徹底することを忘れないでください。今回のようなクジラは小口トレーダーが耐えられない相場変動を乗り切れる資金力を持っています。

Meme Insiderでは今後もオンチェーンの分解記事や、それがメムコインの世界とどう結びつくかを追っていきます。ブロックチェーン技術に興味がある方は、クジラの動きを自分で見つけるためのヒントが詰まったナレッジベースもぜひご覧ください。

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