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Circle Research、@secure_toolを発表:ブロックチェーン上のAIエージェントの安全性を強化

Circle Research、@secure_toolを発表:ブロックチェーン上のAIエージェントの安全性を強化

Jeremy Allaire(Circle共同創業者兼CEO)は最近Xで、Circle Researchによる新しい開発を発表しました。彼の投稿では、@secure_toolという、AIエージェントがブロックチェーンとやり取りする際の利便性と安全性を高めることを目的としたオープンソースツールを紹介しています。AIが暗号ワークフローにますます統合される中で、セキュリティは依然として最重要課題です。

不慣れな方のために説明すると、AIエージェントは大規模言語モデル(LLM)によって駆動される自律プログラムで、トランザクションの送信やブロックチェーン上の資産管理といった作業を実行できます。しかし、適切な安全対策がないと、これらのエージェントは「hallucinate(誤った情報を生成する)」ことがあり、例えばネットワークを混同して資金を誤ったアドレスに送ってしまうなどのエラーを引き起こす可能性があります。@secure_toolは、脆弱なprompt engineeringに頼るのではなく、ツールのアーキテクチャ自体にセキュリティを組み込むことでこれに対処します。

@secure_toolとは?

OpenAI Agents SDKの拡張として構築された@secure_toolは、CircleのObject-Oriented Agent Kit(OOAK)の一部です。AIのアクションやワークフローに対するユーザー承認を自動化し、エージェントの行動がユーザーの意図と一致していることを保証します。例えるならセーフティネットのようなもので、エージェントがトランザクションを実行する前に許可を確認し、実行後に結果を報告します。

このツールは@secure_toolというデコレータを使って関数をラップします。これにより「before」と「after」のフック、つまり事前・事後のチェックが追加されます。例えば、AIエージェントがUSDC(Circleのステーブルコイン)を送信したい場合、その操作は単純なJSONオブジェクトとして表現されます:

json
{
"instance": "wallet 3",
"function": "send_usdc",
"arguments": {
"sender": "0x222222",
"receiver": "0xaaaa",
"amount": 10
}
}

この構造により、機密性の高いウォレット鍵をAIモデル自体に露出させることなく、アクションの検証と承認が容易になります。

ワークフローとの連携

注目すべき機能のひとつがWorkflowManagerクラスで、関連する一連のアクションを扱います。たとえばNFTを移転する場合、支出の承認を得てから実際の転送を実行する、という複数のステップが発生することがあります。WorkflowManagerはこれらを「intent(意図)」として束ね、シーケンス全体に対するユーザー承認を取得し、各ステップが成功裏に完了してから次に進むことを保証します。

以下はブログ投稿からの簡単なコードスニペットです:

python
from ooak.secure_tool import secure_tool, WorkflowManager

@secure_tool
def send_usdc(sender: str, receiver: str, amount: int):
# Implementation for sending USDC
pass

Create agent and run with WorkflowManager

workflow_manager = WorkflowManager()
agent = create_agent(tools=[send_usdc])
result = agent.run("Send 10 USDC to 0xaaaa", workflow_manager=workflow_manager)

このアプローチは複雑な操作でのリスクを最小化します。特にミームトークンのように短時間で急変する分野では、迅速な取引が複数のステップを伴うことが多いため非常に重要です。

ミームトークン愛好家にとっての重要性

Meme Insiderでは、私たちはミームトークンというコミュニティ主導の暗号通貨の激しい世界に注目しています。これらは数時間で急騰したり暴落したりすることがあります。AIエージェントは取引、分析、さらにはチェーン上でのミーム作成の方法を革新する可能性を秘めています。しかし、セキュリティの抜け穴があれば、資金の喪失やコントラクトの悪用につながりかねません。@secure_toolは、AIとブロックチェーンのインタラクションをより安全にするフレームワークを提供することで、ミームトークンのスナイピング(sniping)、liquidity provision、あるいは自動化されたコミュニティ対応などで、より信頼できるボット運用を可能にする潜在力があります。

Circle Researchはこれが実験的な技術であり、permissions、access control、multi-agent systemsといったトピックに関する議論を喚起することを目的としていると強調しています。オープンソースなので、開発者は参加して貢献することができます。

暗号向けのAIツールを開発しているなら、まずはGitHubリポジトリをチェックしてください。特にスピード感のあるミームトークンのエコシステムにおいて、ブロックチェーンをよりアクセスしやすく安全にする上で大きな変化をもたらす可能性があります。

どう思いますか?このようなツールは暗号分野でのAI採用を加速させるでしょうか?下のコメントで意見を共有してください!

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