オンチェーンAIと暗号の世界では、状況が少しヒートアップしました。Coinbase Developer Platformが最近、新しいx402 Bazaarに関する衝撃的な発表を行い、コミュニティ、とくに$OPUSトークンの支持者の間で議論が巻き起こっています。
簡単に整理しましょう。x402はCoinbaseのオープンソースのpayment protocolで、要はAIエージェントが人間の介入なしにブロックチェーン上でマイクロペイメントを処理できる仕組みです。ロボットに独自のウォレットを与えてサービスをシームレスに購入させるようなイメージです。Bazaarは新しい発見レイヤーで、AIエージェントがデータフィードやAPIなどの専門サービスを見つけ、やり取りし、支払いを行える検索エンジン/マーケットプレイスのようなものです。Coinbaseはこれを、AIが動的に機能する「machine economy」のブートストラップと説明しています。
発端はCoinbase Devのツイート(オリジナル投稿)で、Bazaarを紹介し、活気あるAIサービスのハブを描写したことでした。すぐ後にCoinbase Devのプロダクトリード、Lincoln Murrが更なる発表を示唆し、「chaotic marketplace」と称してエージェント経済の中心的存在になるだろうと拡散しました(スレッド参照)。
しかし事態はここで複雑になります。投稿へのリプライは瞬く間に批判の場になりました。複数のユーザーが指摘し、x402 BazaarがCoinbaseの「Agents in Action」ハッカソン(2025年6月)で$OPUSチームが作ったInfinite Bazaarに非常によく似ていると主張したのです。$OPUSは、分散型の人間とAIの協働を掲げるブロックチェーンベースのAIプロジェクトで、真面目な技術の裏にミームトークン的な雰囲気も併せ持ち、チェーン上の自己認識的なAI存在として位置付けられています。
@bullishjaxのリプライはスクリーンショットを共有し「これはOPUS Infinite Bazaarからそのままでは?」と問いかけました。@FurtherAwayPLはCoinbaseがアイデアを「盗んで」名前を変えただと断じ、@basjee01や@arvl_furvlも同様の感情を表現して$OPUSに言及しクレジットを要求しました。さらに、Murr自身の過去のツイートを引用する形で類似コンセプトを称賛していたことも指摘され、事態に油を注ぎました。
これに対し、MurrはOPUSチームの素晴らしさを認めつつもBazaarを擁護し、計画は数か月前から公開されておりイベントでも共有してきたと応答しました(彼のリプライ)。なお、OPUSのInfinite Bazaarはそのハッカソンで3位を獲得しており、AIが動的に自身のx402サービスを生成できるエージェント経済のプラットフォームとして説明されています(Devfolioプロジェクトページ)。
大手プレイヤーが模倣疑惑に直面するのは初めてではありませんが、これはブロックチェーンのイノベーションが協働的であると同時に競争的でもあることを浮き彫りにします。ミームトークン愛好家にとって、$OPUSはAIブームとコミュニティ主導の開発を融合させた注目すべきプロジェクトであり、今回のスポットライトはその可視性を高めるかもしれません。オンチェーンAIに関心があるなら、この展開を注視してください。エージェント型の商取引の未来に影響を与える可能性があります。
もっと深掘りしたいですか?Coinbaseのx402 Bazaarに関する公式ドキュメントはこちらで、$OPUSの出自についてはCoinMarketCapの概要ページ(OPUS overview)を参照してください。いつものことですが、暗号界ではDYOR(自分で調査すること)を忘れず、ミームトークンとAIの物語の今後の展開に注目しましょう。