autorenew
暗号資産トレーダーが数分で3,000万ドルを失う:ミームコインを巻き込んだマージントレード大惨事の教訓

暗号資産トレーダーが数分で3,000万ドルを失う:ミームコインを巻き込んだマージントレード大惨事の教訓

暗号の世界では一夜にして富を築く話はよくあるが、壊滅的な損失の話もまた珍しくない。最近、@cozyprontがX(旧Twitter)に投稿したスレッドがコミュニティをざわつかせている。あるベテランのトレーダーが、わずか10分で3,000万ドルの純資産を全て失ったというのだ。これは単なる戒め話ではない——特にミームコインが絡む場合のレバレッジ取引に潜むリスクを露わにする痛烈な実例だ。

話はCozyが友人について共有したところから始まる。友人は約10年の経験を持つクリプトのベテランで、複数世代に渡って生活を支えられるほどの財を築いていた。しかし、ある激しい相場の下落で、クロスマージン(cross margin)取引により全てが消えた。クロスマージンとは、保有するすべてのポジションに対して口座残高全体を担保として使う方式のことだ。つまり卵をひとつの籠に全部入れるようなもので、相場が逆行すれば取引所は損失を補うために全ポジションを清算できる。

スレッドの返信を見ると状況がより明確になる。あるユーザーは、そのトレーダーが「dogshit alts」と称される、低品質あるいは非常にボラティリティの高いアルトコインに大きくさらされていた可能性を指摘している。Cozyは、友人が20倍のような狂気じみたレバレッジを使っていたわけではなく、むしろSUIやBONKのようなボラティリティの高い銘柄に対して2倍や3倍程度のポジションを持っていたと説明している。SUIはレイヤー1のブロックチェーントークン、BONKはSolanaベースの犬をモチーフにしたミームコインで、大きな価格変動で知られている。

Hyperliquidの清算データが大規模な暗号市場の損失を示している

スレッドで共有されたHyperliquid(分散型パーペチュアル取引所)のスクリーンショットにあるように、この種の事象は市場全体で大規模な清算を引き起こす。価格が数分で70〜80%下落するような状況では、たとえ低いレバレッジでも破滅につながり得る。Cozyは、多くの大口プレイヤーが控えめなマージンでポジションを持っているが、ブラックスワンのような突然の暴落がそれらを一掃してしまうと強調している。

議論は「過信」か「ただの不運」かで白熱している。あるコメント投稿者は自分の全財産をレバレッジに賭けることは決してしないと述べ、「純粋な慢心だ」と批判した。Cozyは、友人が3,000万ドルを築いたのも同じやり方だったと反論し、友人の言葉を「剣で生きれば、剣で死ぬ」と伝えている。他のユーザーは、現物保有(レバレッジを使わずに買って保有すること)に資産を分散させておくことで全消しを避けられると意見している。

ミームトークンの愛好家にとって、この話は身近な教訓だ。BONKのようなミームコインは盛り上がりやコミュニティの勢いで価値が上下しやすく、短期の急騰がラグプルやフラッシュクラッシュに転じることがある。しかもレバレッジがかかっていれば増幅される。ミームトレードに手を出すなら、以下を心に留めておこう:

  • ポートフォリオを分散する:​ すべてを一つのレバレッジ口座に入れないこと。現物ポジションやステーブルコインも組み合わせ、荒波に備える。
  • レバレッジの限度を理解する:​ たとえ2倍でも50%超の下落では致命的になり得る。リスクの高い賭けにはisolated marginを使い、メインの資産を守る。
  • ストップロスを設定する:​ 全清算を防ぐために自動で脱出できる仕組みを入れておく。極端なボラティリティには万能ではないが、何もしないよりはましだ。
  • ​利益を現金化する:​ 大勝ちしたら一部は引き出すこと。資産を築くことは重要だが、守ることが肝心だ—貪欲が利益を灰にしないように。

このスレッドは、特に一夜にして天井か奈落かが決まるミームトークン界隈で、リスク管理が必須である理由を改めて示している。関心があるなら、Xで全文をチェックして感想を共有してほしい。あなたはマージンコールを経験したことがあるだろうか?こうした事例から学び、より賢くなろう。

おすすめ記事