変動の激しい暗号通貨の世界では、市場が下落する局面でも価値を維持、あるいは上昇する資産を見つけることはまさに金鉱を掘り当てるようなものだ。暗号愛好家のYieldus Maximus(Ben)が最近のツイートで取り上げたのが、ASX.CapitalのFJC Apartments NFTだ。8月24日にローンチされたこのNFTは、Core(Core blockchainのネイティブトークン)建てで測ると顕著な耐久性を示しており、広範な暗号市場が逆風にさらされる中でも価値を伸ばしている。
NFT(non-fungible token、非代替性トークン)は、アートやコレクティブルをはじめとするユニークなブロックチェーン上のデジタル資産を指すが、本件のように実物資産(real-world assets、RWA)を裏付けにするケースもある。FJC Apartments NFTは実際の不動産——Franklin Jefferson Candlelight Apartments——が裏付けになっており、保有者は所有の一部と、組み込まれたイールドを享受できる。言い換えれば、分散所有された不動産投資がブロックチェーン技術と結びつき、APRによる年間収益が得られる仕組みだ。
ASX.Capitalの公表によれば、このNFTは1ユニットあたりわずか$10でミントされ、総供給は5,000。初期の想定APRは8.5%とされている。これは賃料収入や物件運営から生まれる実際の利回りで、on-chainで直接保有者に分配されるのが特徴だ。特に注目すべきはローンチ後のパフォーマンスだ。Benが指摘した通り、多くの暗号資産が下落する局面であっても、FJCはCore建てではその傾向に逆行している。最新データではフロア価格のAPRが約8.2%前後で推移しており、エコシステム内では堅実な価値保存手段になり得る。
これは単なるバズではなく、DeFiにおける成長トレンドの一部だ。RWAが不動産のような伝統的資産をブロックチェーンの効率性と結びつけることで、新たな安定資産が生まれている。Mountain View Apartments NFTのような完売コレクションで知られるASX.Capitalは、このモデルをうまく実装しており、月次のイールドエアドロップが投資家の関心を持続させている。ブロックチェーン実務者にとって、トークン化された不動産がボラティリティの高い時期に安定性を提供できることは重要な示唆であり、ミームトークンなど他分野でも同様のイノベーションを促す可能性がある。
ポートフォリオの分散を検討しているなら、FJCのようなプロジェクトを注視する価値はあるだろう。今後のRWAやパフォーマンス報告の詳細はASX.Capitalのearnページを参照してほしい。ミームやムーンショットがあふれる市場の中で、時に着実に稼ぐ存在が注目を浴びることがある。