雨後の筍のように次々と新しいブロックチェーンが出現する仮想通貨の世界で、率直な意見が出るのは清涼剤だ。最近、@ashen_one が @cryptunez の「Monadに対する厳しいフィードバックを」いう呼びかけに返信したTwitterスレッドは、遠慮のない切り口で雑音を切り裂いている。ミームトークンや広い意味でのブロックチェーン動向に興味があるなら、この議論は「月を約束して塵を届ける」ような過剰に持ち上げられたプロジェクトに対する懐疑心を浮き彫りにしている。
要点を分解しよう。Monadは高性能を目指す新興のLayer 1(L1)ブロックチェーンで、1,000 TPSやEVM互換性(Ethereumの仮想マシンと連携でき、開発者が容易に構築できること)などを謳っている。しかし @ashen_one によれば、最近ローンチされたVC支援のL1やL2(L2はEthereumのようなL1上に構築されるスケーリング解決策)群と比べて何が差別化ポイントなのか見えにくいという。多くはローンチ後にトークン価格が暴落し、TVL(チェーンにステーキングまたはロックされた資産総額)が急落している事例があるからだ。
仮にMonadに優れた技術、例えば卓越した相互運用性やAI統合などがあったとしても、一般ユーザーには関係ないかもしれない、とスレッドは指摘する。ほとんどの人にとっては単なる「airdrop」狙いのチェーンに過ぎず(早期ユーザーに無料配布されるトークンで、短期的な利益目的で狩られることが多い)、Berachain や Movement のように騒がれてもユーザーがトークンをすぐ売り捌くケースがある。@ashen_one は、Monadを推すKOL(key opinion leaders)が大口割当を得て売り抜けるために宣伝しているのではないかと疑っている。
挙げられた一つの警告サインは、MonadのメインTwitterアカウントが100万人のフォロワーを獲得している点だ。仮想通貨領域では、これはボットや偽のエンゲージメントの兆候であることが多く、特にTGE(token generation event)発表時にDiscordがナイジェリアやインドのユーザーからの苦情で溢れたという報告がある。投稿者は実際のアクティブユーザーはせいぜい10%程度だと見積もりつつ、チームがその数字を祝うのは批判に値すると述べている。slickなマーケティング施策やallocation cardsの演出を見ると、まさに「pump-and-dump」的な香りがする、というわけだ。
とはいえ功績を認める点もある。@ashen_one はMonadのマーケティングは一流で、独立系の有能なチームを組んでいると評価している。もし新たなL1の勝者が生まれる余地があるなら、Monadがそれになり得る可能性はある。しかし根本的な疑問は残る──速度と低手数料で知られるSolanaのような既存チェーンで同じことができるのに、なぜわざわざ手を伸ばす必要があるのか、ということだ。
続くツイートでは、@ashen_one は Monad を Abstract Chain(オンチェーンストリーミングとクリエイターツールのプラットフォームで、Zoomer文化に刺さる)や Sui(BTC-Fi、airdrop農場、低手数料のEVM構築に向く)と比較している。これらは初期の盛り上がりを超えて持続する実ユーザーとユースケースを持っている。例えば、オンチェーンで配信したいクリエイターがいるなら Abstract はピタリと合う――とはいえミームトークンのローンチならSolanaのPump.funでも似たことができる、という指摘もある。
スレッドは敬意を払ったトーンで締めくくられている:失敗を望むわけではなく、あくまで正直な意見だと。@cryptunez が「技術は重要か?」と尋ねると、@ashen_one は「本来なら重要だが、市場は気にしないようだ」と応じている。革命的な技術を掲げながら失敗したMovementやBerachainがその証左だ、と。
ミームトークン好きにとって、この批評はより広いエコシステムの落とし穴を思い出させるものだ。ミームコインはしばしば熱狂とコミュニティで栄えるが、本物のユーティリティや差別化がなければゴーストタウン化するリスクがある。もしairdropを狙っていたりMonadの潜在的なドロップに目を付けているなら、リスクをよく秤にかけるべきだ――大口売りが一斉に出れば勢いは簡単に潰える。
もっと詳しく知りたい?完全なスレッドはXでこちらをチェックしてほしい: here。シュリンや宣伝が溢れる世界で、この手の声は物事を地に足のついたものにしてくれる。あなたはどう考える?過大評価の列車か、それとも完全に見送りか?