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Hyperliquidフロントエンド更新:HIP-3 Perps と DEX 抽象化が稼働開始

Hyperliquidフロントエンド更新:HIP-3 Perps と DEX 抽象化が稼働開始

Hyperliquidフロントエンド更新発表のスクリーンショット

DeFi(分散型金融)やperpetual contracts、いわゆる「perps」に興味があるなら、Hyperliquidからの最新情報は見逃せません。Ventualsの共同創業者でCEO、そしてParadigmのEIRでもあるAlvin Hsiaが、app.hyperliquid.xyz のフロントエンド刷新に関するアップデートを公開しました。これは単なる見た目の変更ではなく、特にミームトークンや値動きが激しい資産を狙うトレーダーにとって、取引をよりスムーズにする実機能が含まれています。

まずは、元ツイート で示された主要な変更点を順に見ていきましょう。

Validator-operated perps の名称を明確化

まず、Hyperliquidは validator-operated perpetuals の表示名を、担保資産がわかりやすくなるように変更します。たとえば以前は ETH-USD と表記されていたものが、今後は ETH-USDC と表示されます。これはあくまで表示上の変更であり、基盤となる smart contracts や仕様は何も変わりません。おなじメニューのフォントを読みやすくしただけで、レシピ(中身)はそのまま、というイメージです。

なぜ重要なのかというと、perps(資産を保有せずに価格変動を賭けるデリバティブ)では、担保の誤解が予期せぬリスクにつながることがあるためです。特にミームコインのような急変するマーケットでは、表示の明瞭さが非常に重要になります。

HIP-3 Perps の導入

大きなニュースは、HIP-3 perps がプラットフォーム上に見えるようになったことです。HIP は Hyperliquid Improvement Proposal の略で、プロトコルをコミュニティ主導で進化させる仕組みです。HIP-3 により、サードパーティが permissionless にオンチェーンで自分たちの perpetual マーケットをデプロイできるようになります。つまり、中央の承認を待たずに誰でもマーケットを立ち上げられるということです。

これらの新しいマーケットは「all」リストから開始し、ユーザーの採用状況や流動性を基に「strict」へ移行する可能性があります。デプロイする側は、フロントエンド上で perps が公開される前にコントラクトの詳細を記載したドキュメントページを用意する必要があります。重要なのは、「strict」に入ったからといってそれが Hyperliquid による安全性の保証や推薦を意味するわけではない点です。最終的にはトレーダー自身が十分なデューデリジェンスを行う必要があります。

ミームトークン好きにとっては大きな転機です。最新のバイラルなトークンに対して、コミュニティメンバーやプロジェクト自体がperpsをデプロイすることを想像してみてください。公式上場を待たずにレバレッジを効かせたポジションを取れるようになれば、流動性や盛り上がりが高まる可能性があります。

HIP-3 向けの自動 DEX 抽象化

今回の更新の締めくくりとして、これらの HIP-3 perps に対して DEX abstraction が自動で有効になる点があります。DEX abstraction は、ブリッジやスワップの手作業を必要とせず、既存の perp やスポットの残高を跨いで使えるようにすることで、取引を簡潔にします。

設定や別のフロントエンドでオプトアウトしていない限り、この機能はウォレット接続時に有効になります。中央集権取引所で取引しているかのような感覚で、DeFi のセキュリティを保ちながらシームレスに取引できるよう設計されています。

実際のところ、これにより追加の手間なく HIP-3 マーケットに参入でき、現在の保有資産から直接トレードが可能になります。次の大きなミームプレイを追うブロックチェーン関係者にとって、摩擦が減ることで戦略に集中しやすくなります。

広範な暗号資産エコシステムにとっての意味

Hyperliquid の動きは、よりモジュール化されユーザーフレンドリーな DeFi への流れと整合しています。サードパーティのデプロイを許容しアクセスを簡素化することで、イノベーションが生まれやすい環境を育てています。ミームトークンは短期間で盛り上がることが多く、perps によってロングやショートがしやすくなると、さらに活発化する可能性があります。

もちろん、力が強くなる分だけ責任も増します。今回の更新も示す通り、常にリスクを自己で評価することが重要です。perps はレバレッジを伴い、利益を増幅する一方で損失も大きくなり得ます。特にミーム市場のような不確実な領域では注意が必要です。

展開状況は Hyperliquid公式チャンネル をフォローしてチェックしてください。perp トレーディングの風景が今後どう変わるか、注目に値します。DeFi で構築・取引しているなら、こうした機能は実力を上げるための有力なツールになり得ます。

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