暗号資産のスピード感あふれる世界では、過去の伝説との大胆な比較ほどコミュニティを沸かせるものは少ない。最近では@mikrowellerのツイートが「$STBLはこのサイクルのLUNAだ」と称したことで激しい議論を引き起こしている。参考にしておくと、LUNAはTerraブロックチェーンのネイティブトークンで、2021年に爆発的な成長を遂げた後、悪名高い崩壊を経験した。では本当に$STBLは同じ道を辿るのか、それともそれを超えるのか?そのツイートを紐解き、熱狂を生んでいる要素を見ていこう。
ツイートは挑発的な問いかけから始まる:「Are you really fading $STBL?」 暗号スラングで「fading」は、トークンの可能性に逆張りする、あるいは無視することを意味する。投稿者は、分散型ステーブルコイン・プロトコルである$STBLが相応の信頼性を持っていると主張する。共同創業者の一人にTether(USDT)の背後にいた人物の1人であるReeve Collinsがいる点が挙げられる。ステーブルコインは価値の安定を目指す暗号通貨で、多くは米ドルにペッグされ、取引やDeFi活動に不可欠だ。
$STBLの特徴は何か?それはRWA(Real-World Assets)— 債券や不動産のような従来の投資のトークン化された形態— を中心に構築されている点だ。プロトコルはユーザーがUSSTのようなステーブルコインをミントすることを許し、同時に利回りを別個のNFTに分割して収益を生む仕組みを提供する。この革新的な利回り分割メカニズムにより、ステーブルな資産を保有しながら収益機会を犠牲にしなくて済む。追い風として、投資大手のFranklin Templetonが既に1億USSTをミントしており、機関投資家の強い関心を示している。
ツイートで目を引くのは、$STBLの現在の価格アクション(PA)を2021年のLUNAと重ねたこのチャートだ。どちらも似た上昇軌道を示しており、大きな利益の可能性をほのめかす。時価総額が控えめな1億8,000万ドル程度の$STBLは、投稿者によれば割安でブレイクアウトの準備ができているとのことだ。特に最近発表されたトークンの買い戻しは供給を減らして価格を押し上げる可能性がある。
ツイートは事実の列挙に留まらず、既に参入している暗号インフルエンサーやトレーダーのリストを挙げ、「fadooors」(“faders”をもじった遊び心のある言い回し)にならないよう他者を促している。締めくくりには「how high could $STBL go?」と問いかけ、「Billions programmed」というチャートのキャプションに掛けた表現を使っている。コミュニティの返答は楽観的だ:あるユーザーは「$10」を予想し、別のユーザーは最初の目標を「$1 then flying」と見なし、「Higher only」といったフレーズが強気のセンチメントを表している。
もちろん、LUNAとの比較には注意点もある。LUNAの急騰は伝説的だったが、アルゴリズム型ステーブルコインのモデルは最終的に2022年の大崩壊を招き、数十億ドルを失わせた。一方で$STBLはRWA担保と利回り保全を強調しており、より安定した設計を目指している可能性がある。それでも暗号はボラティリティが高く、ツイートが示す「NGMI」(Not Gonna Make It)のように、機会を逃すことを悔やむかもしれないが、常に自分で調査する(DYOR)ことが重要だ。
このスレッドは、ストーリーがいかに暗号市場を駆動するかを示しており、技術革新とコミュニティの熱狂が入り混じっている。もし$STBLが期待に応えるなら、DeFiにおけるステーブルコインの定義を塗り替える可能性がある。最新情報はCoinMarketCapやCoinGeckoなどのプラットフォームでチェックしておこう。あなたは$STBLに強気ですか?