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Kalshiの軌跡:CFTCを訴えた裁判からSECのラウンドテーブルへ — ミームトークンと予測市場にとって何を意味するか

Kalshiの軌跡:CFTCを訴えた裁判からSECのラウンドテーブルへ — ミームトークンと予測市場にとって何を意味するか

たった2年で法廷闘争からハイレベルなラウンドテーブルに参加する立場へと変わる──まさにKalshiに起きた出来事です。Kalshiの共同創業者であるTarek Mansourは最近のツイートでこう振り返っています。「Two years ago, we sued the CFTC. Today, I have the privilege of speaking at the SEC-CFTC roundtable.」(2年前に我々はCFTCを訴えました。今日はSEC-CFTCのラウンドテーブルで発言する光栄にあずかっています)。

予測市場(prediction markets)という言葉に馴染みがない人のために説明すると、これは選挙結果やスポーツの勝敗、あるいは暗号資産の価格動向のような現実世界の出来事に対して賭けを行うプラットフォームです。スマートコントラクト(smart contracts)とブロックチェーン(blockchains)によって支えられ、透明性と効率性を備えています。Kalshiは米国内で完全に規制下にあり、ユーザーがイベント契約を合法的に取引できる点で際立っています。

この物語は、Kalshiが米商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission、CFTC)を相手取って裁判を起こしたことから始まりました。CFTCは先物とオプションを規制しており、Kalshiは過度な規制なしに予測市場を提供する権利を求めて闘いました。そこから時を経て、Mansourは今や証券取引委員会(Securities and Exchange Commission、SEC)とCFTCの合同イベントで規制の整合について議論する立場にいます。このラウンドテーブルは2025年9月29日に開催される予定で、両機関のルールをすり合わせることが狙いです。

なぜこれがミームトークンにとって重要なのか。Dogecoinのようなミームコインや、バイラルなカルチャーに触発された新しいトークンは、投機とコミュニティの盛り上がりによって成長します。予測市場は、特定のトークンが価格のマイルストーンに到達するかや、有名人が宣伝するかどうかといったミーム関連のイベントに賭けることを可能にし、その盛り上がりを増幅し得ます。規制が明確になれば、Kalshiのようなプラットフォームはブロックチェーンエコシステムとよりスムーズに統合できるようになり、ミームトークンの保有者がリスクヘッジや規制された形での投機を行うための扉が開かれるかもしれません。

このツイートは暗号コミュニティ内で反響を呼びました。あるユーザーは「grit it takes to sue your own regulator(自分の規制当局を訴えるという気概)」を称賛し、Kalshiチームの決意を強調しました。別のユーザーはこれを「prediction market supercycle(予測市場のスーパサイクル)」と呼び、こうしたツールのブーム到来を示唆しました。批判的な声もありましたが、全体としては粘り強さが規制の風景を変え得るということへの評価といえます。

今後の展開次第では、ミームに関わるDeFi要素にとってより好意的なルールが生まれる可能性があります。予測市場がより多くの暗号統合を認められれば、ミームトークンは流動性の向上や実世界でのユーティリティ獲得を経験するかもしれません。ブロックチェーン実務者にとっては、規制当局と対話すること(避けるのではなく関与すること)がイノベーションへの道を開くという重要な教訓です。

Meme Insiderでは、これらの動きがどのように展開するかを注視しています。ミームトークンに取り組んでいるなら、Kalshiのような予測市場を理解することが、変動の激しい暗号の世界を乗り切る上でのアドバンテージになるでしょう。最新情報はmeme-insider.comで随時お届けします。

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