ミームやNFTに熱中している暗号コミュニティの人なら、Machi Big Brotherの名前を聞いたことがあるはずだ。本名はジェフリー・ホアン（Jeffrey Huang）というこの謎めいたトレーダーが、市場でまた波紋を広げている。オンチェーン分析アカウントLookonchainの最近の投稿によると、MachiはEthereum（ETH）とBitcoin（BTC）で非常に高いレバレッジを使ってロングポジションを増やしている。ETHは25x、BTCは驚異の40xだ。

「ロングポジション」は価格が上昇すると予想して賭けることを意味する。レバレッジは資金を借りて実際の資本以上の取引を行うことで、利益（あるいは損失）を増幅する。25xや40xという倍率では、わずかな価格変動でも巨額の利益か、あるいは強制ロスカットによる全損失が発生し得る。Machiの現在の保有は、21,900 ETH（約1億ドル相当）と50 BTC（約590万ドル相当）。これらの取引からの総利益は既に3,200万ドル超に達している。こうした動きがあるからこそ、暗号コミュニティは常に注目するのだ。

Machi Big Brotherとは？

Jeffrey HuangことMachi Big Brotherは、普通のトレーダーではない。彼は連続起業家でありエンターテイナーでもあり、DeFiの先駆者の一人だ。彼は貸付プロトコルのCream Financeを立ち上げたが、NFT分野ではかつてBored Ape Yacht Club（BAYC）の大口ホルダーとして知られていた。彼の行動は物議を醸してきており、市場操作の疑惑やプロジェクトの失敗といった批判にさらされてきた。2023年にはオンチェーン調査者ZachXBTに対する大きな訴訟もあった。それでもMachiは依然として注目されるクジラであり、彼のトレードは市場心理のシグナルになることが多いため、常にウォッチされる存在だ。

ミームトークンの世界では、Machiのようなクジラが間接的に価格へ影響を与えることがある。多くのミームコインはEthereum上に構築されているため、こうした強気の賭けでETHが上昇すれば波及効果が生じる可能性がある。上昇トレンド時にガス代が低下すれば、ミームのローンチや取引がしやすくなり、新たなムーブメントを生むこともあり得る。

取引の内訳

HyperDashが共有した詳細を見ると、Machiは2025年8月15日にこれらのポジションを積極的にオープンしている。スクリーンショットではBTCが約$118,000前後で複数回オープンされ、40xレバで合計50 BTCに達している様子が確認できる。同様にETHは1トークンあたり約$4,500〜$4,600の水準でロングし、25xで合計21,900 ETHに積み上げられている。

なぜ今なのか。暗号市場は変動が大きく、Bitcoinは史上最高値付近をうろつき、Ethereumは潜在的なアップグレードに向けて準備を進めている。Machiの賭けは近い将来のラリーに対する強い自信を示唆しているように見える。しかし、高レバレッジはリスクも大きい点を忘れてはいけない。価格が急落すれば強制ロスカット（liquidation）が発生する可能性がある。

ミームトークン・トレーダーへの影響

Meme Insiderとして私たちが注目するのは、こうした大口の動きが暗号の「楽しい側面」であるミームトークンにどう波及するかだ。もしMachiのロングが成功してETHが上昇すれば、Ethereumベースのミームは恩恵を受けるだろう。NFTやDeFiに関連するプロジェクトは関心を取り戻す可能性が高い。特にMachiのBAYCとの関わりはミーム文化と結びついているため、その影響は大きい。一方で、彼がロスカットされれば（リプライの中には過去のBAYCへの影響を引き合いに出してそれを望む声もある）、短期的な売りが誘発される可能性もある。

トレーダーはオンチェーンデータを綿密に監視すべきだ。Lookonchainのようなツールはクジラの動向を早期に捉えるのに役立ち、スピードが求められるミーム市場でアドバンテージを与えてくれる。あなたがDOGEをホールドしていようと、SHIBであろうと、あるいは次の大物を狙っていようと、クジラの心理を理解することは混沌を乗り切る助けになる。

今後のアップデートに注目してほしい—Machiの取引はまだ始まったばかりで、ミーム界隈は目が離せない。