Michael Saylor、ビットコイン・マキシマリストとして知られるMicroStrategy創業者が、暗号界を沸かせる投稿をX(旧Twitter)に投下しました。投稿では、MicroStrategyのビットコイン保有が現在「株主資本+負債+優先株」の合計の121%に相当することを示しています。ビットコインに関心がある人も、ミームトークンのようなワイルドな世界に興味がある人も、これは大手プレイヤーがデジタル資産にさらに賭けていることを思い出させる出来事です。
ここでセイラーが何を示しているのかを分解してみましょう。ツイートには、MicroStrategy(MSTR)のパフォーマンス指標を表示する洗練されたダッシュボードが掲載されています。上部には現在のMSTR株価が$335.87で、1日で$8.28(2.53%)上昇していると表示されています。しかし本当に目を引くのはリターンで、過去3ヶ月で-9%の下落、一方で過去1年で181%の上昇、そしてBitcoin Standard Era(BSE)ベースラインからは驚異的な2,617%のリターンとなっています。
詳細に見ると、MicroStrategyの時価総額は$96,020 million—一見紛らわしい表記ですが、$96,020(+ $2,366、2.53%)とあり、単位が($M)なので約960億ドル($96 billion)です。Enterprise value(企業価値)は$110,684 million、つまり約1,107億ドルです。
出来高は$4,570 million—これも表記上は$4.57 billion。30日平均は$3,881 million、すなわち$3.88 billionです。
ビットコインに関する具体値はこうなっています:BTC価格 $111,154、$942(0.85%)上昇。保有量は636,505 BTCで、BTC NAV(Net Asset Value)は$70,750 million($70.75 billion)、$599(0.85%)の上昇。mNAV(おそらく market NAV)は1.56、0.02(1.30%)上昇。
負債は$5,238 million(BTC NAVの12%)。Pref(優先株)は$6,476 million(BTC NAVの9%)。
ボラティリティ指標は、Impliedが79%、Hist(30日)が56%、Hist(1年)が90%、Open Interestは$99,507 millionです。
セイラーの要点はこうです:「100% 株主資本 + 12% 借入 + 9% 優先株 = 121% ビットコイン」。要するに、MicroStrategyは自社の資本構成を超える金額のビットコインを保有するためにレバレッジをかけている、ということです。これは典型的なセイラー流で、借入や他の手段を使ってビットコインへのエクスポージャーを増幅しています。補足すると、MicroStrategyは2020年にビットコインをトレジャリーリザーブ資産として買い始め、ソフトウェア企業を直接BTCを保有できない、またはしたくない投資家にとっての事実上のビットコイン指標(プロキシ)に変えました。
では、なぜミームトークンのファンにとってこれが重要なのでしょうか?Dogecoinのようなミームコインや、Solana上の新しいコインは盛り上がりとコミュニティが原動力ですが、ビットコインの機関投資家による採用は市場全体の雰囲気を決定づけます。MicroStrategyのような大手がフルベットする時、暗号全体のセンチメントが高まり、アルトやミームにも波及する可能性があります。ビットコインが満ち潮となって、娯楽的で投機的なコインも含めてすべての船を浮かせる、という見方です。
セイラーのツイートへの返信を見ると、コミュニティの期待と懐疑の混ざった反応が見て取れます。あるユーザーは「Fully Torqued, Triple Maxi」と冗談めかして攻めの戦略を称賛しています。別のユーザーは「Bitcoin is a fool proof」と皮肉を込めて、法定通貨の愚行に対するヘッジという考えを示しています。一方で賛同しない声もあり、「ポンジスキームが崩壊に近づいている」といった、ビットコイン価格が下落した場合の過度なレバレッジのリスクを指摘する意見もあります。
ミームトークンを追っているなら、こうした動きが市場のボラティリティにどう影響するか注視してください。MicroStrategyのアプローチは、小規模プロジェクトにも影響を与え、伝統的金融手法と暗号のミーム文化が混ざり合うような戦略を生む可能性があります。機関投資家の動きがミーム領域にどう影響するかについては、当サイトのガイド「暗号市場のトレンド」もご参照ください。
結局のところ、セイラーのツイートは企業のバランスシートにおけるビットコインの存在感が増していることを示すスナップショットです。BTCをHODLしている人、MSTRをトレードしている人、あるいは次のミームポンプを追いかけている人にとっても、これは暗号革命がまだ終わっていないというシグナルと言えるでしょう。