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NASDAQの新ルールがデジタル資産トレジャリーに与える影響:X Spaceでの議論

NASDAQの新ルールがデジタル資産トレジャリーに与える影響:X Spaceでの議論

急速に変化するブロックチェーンと暗号の世界では、規制の変化に先んじることが重要です。最近、X(旧Twitter)のSpacesで行われたライブ討論がコミュニティの注目を集めました。ホストは著名な暗号系コメンテーターでマクロアナリスト、音楽プロデューサーでもあるMartyParty(@martypartymusic)。セッションにはDeFi Dev Corp(@defidevcorp)から@0xinlibertyが出演し、Digital Asset Treasuries(DATs)をめぐるNASDAQの新ルールと、それが業界に与える可能性について議論しました。

まず用語に馴染みのない方向けに説明すると、Digital Asset Treasury(DAT)とは、BitcoinやSolanaのような暗号資産を企業のトレジャリーに大量に保有している企業を指します。これらの保有は単なる資産保有にとどまらず、株価の裏付けや利回り獲得のために使われることが多いです。例えばDeFi Dev CorpはSolanaをベースにしたDATで、NASDAQにティッカー$DFDVとして上場しています。Solana上では$DFDVxとしてトークン化されており、伝統的金融と分散型エコシステムの橋渡し的存在になっています。

話題の発端は、NASDAQがこれらの企業の運営方法に対して締め付けを強化する提案を出したことです。CoinDeskなどの報道によれば、NASDAQは暗号資産購入を目的とする資金使途に関して特定の株式発行に株主承認を要求するようになりました。この動きは株式の過度な希薄化や市場操作の懸念を防ぐことを狙いとしており、膨大な暗号資産購入を目論む企業が増える中での対応でもあります。一部の試算では、予定されている配分総額が1,300億ドルを超えるとの見積もりもあります。

なぜこれが重要なのか?ミームトークン領域ではボラティリティが常態化しており、こうした規則はプロジェクトのトレジャリー構造に影響を与え得ます。ミームコインはしばしばコミュニティ主導の盛り上がりやトレジャリー管理に依存して持続性を確保します。Strategy(旧MicroStrategy)やDeFi Dev Corpのような大手がSOLやBTCの蓄積にハードルを抱えると、小規模トークンにまで波及し、流動性や投資家の信頼に影響を及ぼす可能性があります。

Space中、MartyPartyと@0xinlibertyはリアルタイムでその影響を分解して解説しました。彼らは、企業がデジタル資産を溜め込んで貸借対照表を強化する「crypto treasury rush」が鈍化する可能性について話しました。たとえば、CryptoSlateの報告では、NASDAQの姿勢表明によりトレジャリー重視の企業の株価が既に下落したケースがあり、現在は回復が進んでいるとされています。

重要な示唆の一つは、強いガバナンスを持つ既存のDATは逆に優位に立ち得る、という点です。新たな障壁は小規模でリスクの高いプレーヤーを淘汰する可能性があり、ブロックチェーン分野で進む透明性志向の流れと合致します。これは長期保有者にとって最終的に利することになり得る、という見方もできます。

もしあなたがSolanaベースのプロジェクトやトレジャリーをバックに持つミームトークンに関心があるなら、これらの動向を注視することが重要です。DeFi Dev Corpのモデルは、1株あたりSOLを複利的に増やすアプローチで、こうした変化の中でミームプロジェクトが財務戦略をどのように進化させるかの前例を示すかもしれません。

討論はまた、より広範な市場への影響—例えば厳格化により資産購入のための投機的な株売りが抑制され、暗号価格が安定する可能性—についても触れました。ミーム関係者にとっては、企業発表による乱高下が減り、コミュニティのストーリーが再び中心になれる可能性があります。

ライブセッションを見逃しましたか?元のツイートはこちらからチェックできます。なお、本記事は教育目的の情報提供です。暗号資産に関する行動を起こす前に、必ずご自身でリサーチしてください。

今後もMeme Insiderで、規制がミームトークンの風景やその先にどのように影響するかについての最新情報をお届けします。

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