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NMR時価総額が90日で40%上昇:NumeraiのAIヘッジファンドの節目に迫る

NMR時価総額が90日で40%上昇:NumeraiのAIヘッジファンドの節目に迫る

もし暗号資産市場を注視しているなら、NumeraiのネイティブトークンであるNMRに興味深い動きがあったのに気づいたかもしれません。最近のToken Terminalの投稿によれば、NMRの時価総額は過去90日間で約40%跳ね上がっています。ブロックチェーン資産の変動が激しい世界では決して小さな動きではありません。では、この上昇を引き起こした要因は何でしょうか?順を追って見ていきましょう。

過去90日間のNMR時価総額と取引量を示すチャート

NumeraiとNMRとは?

まず前提として、NumeraiはAIと機械学習でヘッジファンドを革新するオープンプラットフォームです。世界中のデータサイエンティストがシンプルなAPIを使って株式市場の動向を予測を提出でき、その予測を集約して適応性の高いヘッジファンドを構築します。木構造のアンサンブルや大規模言語モデル(LLMs)からのシグナルのような最新のAI手法が活用されます。

このエコシステムの中心にあるのがNMRです。単なる投機的資産ではなく、データサイエンティストは予測の信頼度を示すためにNMRをstakeします。予測が当たれば報酬を得られ、外れればステークの一部を失います。これにより成果主義に基づくインセンティブが整備され、ファンドのパフォーマンス向上につながります。Numeraiは2015年から活動しており、ブロックチェーンと伝統的な金融を融合させた取り組みで注目を集めています。

大きな節目:JPMorganからの5億ドル

今回の時価総額押し上げのきっかけは、数ヶ月前にNumeraiが発表した大きなニュースにあるようです。定量戦略への配分で世界有数の機関のひとつ、JPMorgan Asset ManagementがNumeraiのヘッジファンドに対して5億ドルのキャパシティを確保しました。詳細は彼らのブログ記事で確認できます。

これは単なる宣伝ではなく、金融大手からの信任と言えます。過去3年間でNumeraiの運用資産は6000万ドルから4億5000万ドルへと増加しました。2024年だけで同社のグローバル株式ヘッジファンドはネットリターン25.45%、Sharpe ratioは2.75を達成しています(リスク調整後のリターンを示す指標で、低ボラティリティで高い成果をあげていることを意味します)。年間を通じてマイナス月は1回だけという点も、多くの主要クオンツファンドと比べて印象的です。

コミュニティへの配慮として、Numeraiは最近100万ドル相当のNMRを自社買いし、供給を引き締めてトークン保有者へのコミットメントを示しました。

なぜこの40%上昇が重要か

Token Terminalのチャートを見ると、完全希薄化後の時価総額が着実に上昇し、約13億ドルに達している一方で、日次取引量も断続的に急増しているのがわかります。90日での40%上昇は、JPMorganのニュースやNumeraiの実績が追い風となり、投資家の関心が高まっていることを反映しています。

広い暗号資産の景色の中では、AIを金融に適用するような実用性のあるプロジェクトが、ミームや投機が支配する市場環境でも成長し得ることを示しています。ブロックチェーン実務者にとって、NMRのようなトークンは単なる価格上昇だけでなく、資産運用を変革する最先端技術への参加を意味します。

NMRとNumeraiの今後は?

Numeraiは勢いを落としていません。MetaやVoleon出身者を含む人材採用を進め、AI研究やトレーディングエンジニアリングに注力しています。このモメンタムが続けば、さらに多くの機関資金が流入し、NMRの価値を押し上げる可能性があります。

暗号とAIに関心があるなら、Numeraiを注視する価値は高いでしょう。データサイエンティストとして参加するか、ユーティリティトークンへの投資を検討するかに関わらず、このプロジェクトは注目に値します。あなたはどう思いますか—NMRは今後も上昇を続けると思いますか?コメントでご意見をお聞かせください!

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