Plasmaはステーブルコイン取引専用に設計された新しいLayer 1ブロックチェーンで、メインネットβをローンチしたばかりで、すでにDeFi界隈に大きな波紋を広げています。DeFiアナリストのIgnas(@DefiIgnas)が最近のツイートで指摘したように、このローンチは分散型金融にとって一種のリセットのように感じられ、Ethereum上で旧来のプロトコルが享受してきた優位性の一部を拭い去っています。
なぜPlasmaはDeFiのリセットに感じられるのか
Ethereumエコシステムでは、多くのDeFiプロトコルがファーストムーバーとして大量のTVL(Total Value Locked:プロトコルに預けられた資産額)を築いてきました。この「スティッキー」なTVLはユーザーと資本が留まり続ける傾向を生み、プロジェクトに永続的な優位性を与えます。その結果、DeFi 1.0時代のトークンは新興プロジェクトに比べてプレミアム評価で取引されることが多くなります。
しかしPlasmaはその力学を変えます。ローンチ時点で20億ドル超のステーブルコインを擁していることで、セキュリティ、イノベーション、そしてcapital efficiency(資本効率)といった実力がそのまま成功を左右する公平な競争環境を作り出します。capital efficiencyとは簡単に言えば、プロトコルが預かった資金をどれだけ無駄なく運用してリターンを生み出せるかで、流動性提供者(LPs)にとってはプールに資産を供給することで得られる利回りが高いかどうかに直結します。
PlasmaでTVLを牽引する主要プロトコル
Ignasが共有したPlasma上の現状スナップショットは、状況がいかに急速に変化しているかを示しています。
- Aave: 18チェーン合計でTVLは$2.02 billion。老舗のレンディングプロトコルとして、セキュリティ面での強固な評価があり首位を走っています。
- Veda: 10チェーンで$1.341 billionのTVLを持つオンチェーン資本配分プロトコル。
- Fluid: 5チェーンで$259.98 millionのTVL、レンディングに注力。
- Euler: 14チェーン合計で$130.76 millionのTVLを持つもう一つのレンディング勢。
- Balancer: 8チェーンで$91.93 millionのDEX。
- Uniswap: 巨大なDEXで39チェーン合計$27 million。
- TermFinance: 4チェーンで$20.21 million。
- Curve Finance: 27チェーンで$16.25 million。
- Gearbox: 9チェーンで$3.65 millionのレンディング。
この顔ぶれは、AaveやUniswapのような確立された名前と、FluidやEulerのような新興プレイヤーが混在していることを示しており、新しいチェーン上でもイノベーションが素早く資本を引きつけられることを証明しています。
FluidとEulerの台頭:なぜ注目されるのか
Ignasは、Aaveのリードは驚きではないとしつつ、FluidとEulerがcapital efficiencyの重要性を示す好例だと指摘しています。これらのプロトコルは資産の貸出や借入の仕組みを最適化しており、ユーザーにとってより高い利回りをもたらします。LPにとっては流動性提供の報酬が増えることを意味し、それがさらなる参加者を引き込みTVLのさらなる増加につながります。
もし資本がEthereumやそのLayer 2ソリューションからPlasmaへとシフトし続けるなら、評価のギャップは縮小する可能性があります。旧来のDeFiトークンは一部のプレミアムを失うかもしれませんが、$EUL(Euler)や$FLUIDのような新興トークンは相対的に評価を上げるでしょう。Ignasは両者に強気で、Plasmaの成長に伴い注目に値すると示唆しています。
ミームトークンやその先に対して意味するもの
Meme Insiderとしては、ブロックチェーントレンドとミームカルチャーの交差点に注目しています。Plasmaのステーブルコイン重視の設計は、ミームトークンのエコシステムを強力に後押しする可能性があります。数十億ドル規模のステーブルコインへシームレスかつ効率的にアクセスできる環境を前提にミームプロジェクトがPlasma上でローンチすれば、取引、レンディング、イールドファーミングがより簡便になり、Telegramなどユーザーフレンドリーなアプリと結びついたPlasmaの特性を活かして、ミームがより身近で楽しいものになるでしょう。
Plasmaが成熟するにつれて、ミーム主導のコミュニティとの統合のされ方に注目してください。このリセットは単にDeFiの大口プレイヤー向けだけでなく、ユーモアと実用性を融合させた創造的なトークンローンチにとってのチャンスでもあります。
さらなる洞察は元のスレッド(X)をチェックし、Plasmaの公式サイト(plasma.to)を参照して参加方法を確認してください。