急速に変化する分散型金融(DeFi)の世界では、プロジェクトが次々と生まれ消えていきますが、プロジェクトが停止したときにあなたの資産はどうなるのでしょうか。Solana上のSunnyプロトコルが長らく機能停止していることで、多くのユーザーがまさにその状況に直面していました。そこで、SaberDAOが解決策を提示しました。
SaberDAOは、Solanaブロックチェーン上でステーブルコインなどのペッグ資産の効率的な取引を目的とした自動マーケットメイカー(AMM)で、最近、専用のLPクレームポータルを立ち上げたと発表しました。このポータルは、Sunnyに取り残されたSaberDAOの流動性プール(LP)トークンを持つユーザー向けのものです。ご存じない方へ:LPトークンは、あなたが流動性プールに提供した資産に対する持分を表しており、その見返りに取引手数料を得る仕組みです。
彼らの最近のツイートによれば、かなりの量のLPトークンがSunnyに閉じ込められており、SaberDAOは回収を簡単にするためにこのポータルを構築したとのことです。ユーザーはクレームポータルにアクセスし、ウォレットを接続して、対象となるLPトークンがあるかを確認し、クレームして取り戻せます。クレーム後は、その場で元の流動性を引き出すことも可能です。
SaberDAOはSunnyと直接的な関係はありませんが、自社の段階的な運用停止(winddown)の一環として、ユーザーが資産を回収できる包括的な方法を提供したいと考えたようです。この動きは、プロジェクトが変化したり終了したりする中でも、コミュニティ支援の重要性を示しています。
特にSolanaエコシステム内でDeFiやミームトークンの取引に関わっている場合(Solanaは活発なミームコミュニティが多数存在します)、こうした回収オプションを把握しておくことは損失を避けるうえで有益です。古いプロトコルに資産が縛られている場合は、今回のようなクレームポータルがないか定期的に確認することをお勧めします。
今回の動きは、他の停止したプロジェクトが資産回収をどう扱うかという議論にも火をつけ、DeFiにおけるユーザー保護の前例を作る可能性があります。Solanaのエコシステムやその先の動向については、引き続きMeme Insiderで最新情報を追ってください。