暗号の世界では流行が一夜にして変わることも珍しくありませんが、最近Token Terminalの投稿が注目を集めています。データ解析プラットフォームは「assets staked(ステークされた資産)」の週間動向を示すスナップショットを共有し、その中であるプロトコルが大勢に逆らっている様子を浮き彫りにしました。
注目のツイート
Token Terminalはツイートしました: "🥩🆙 @symbioticfi は他が逆を行くときに逆行する" — データの本質をうまく表現した言い回しです。添付画像は主要プロトコルの直近7日間のstaked資産の変化を示しており、Symbioticが赤い海の中で上昇していることを示しています。
@DeFiMentalistの「higher」という短い返信もその感触を反映しています — Symbioticは単に持ちこたえているだけではなく、さらなる上昇を目指しています。
stakingデータの読み解き
まず基本を整理しましょう。stakingとは、ブロックチェーン・ネットワークを支えるために暗号資産をロックし、その見返りに報酬を得る仕組みです。Liquid stakingはさらに進めて、ステークした資産を表すトークンを発行し、それをDeFiの他の場所で活用できるようにします。
Token Terminalのデータによると:
| 順位 | プロトコル | ティッカー | Assets Staked | 7日変化 | 
|---|---|---|---|---|
| 1 | Symbiotic | - | $1.0B | +8.1% | 
| 2 | StakeWise | SWISE | $1.3B | -4.3% | 
| 3 | Stader | SD | $598.4M | -5.2% | 
| 4 | Swell | SWELL | $1.1B | -5.2% | 
| 5 | Frax Ether | - | $333.5M | -5.2% | 
| 6 | Lido Finance | LDO | $33.5B | -5.2% | 
| 7 | Liquid Collective | - | $1.4B | -5.3% | 
| 8 | Ankr | ANKR | $35.1M | -5.3% | 
| 9 | Coinbase Wrapped Staked ETH | cbETH | $1.7B | -5.3% | 
| 10 | StaFi | FIS | $8.1M | -5.3% | 
Symbioticは$10億のstaked資産でリストのトップに立ち、過去1週間で驚きの8.1%成長を記録しました。一方で、依然として王者の地位にあるLidoは$335億($33.5B)と規模は大きいものの、約5%前後の下落が見られます。
これらのデータは、ETH価格の変動や投資家心理のシフトに紐づく市場全体の調整を示唆しています。しかし、Symbioticの上昇は単なる偶然ではない可能性があります。
Symbioticの何が特別なのか?
初めて聞く方へ:Symbioticはユニバーサルなstakingフレームワークで、restaking分野に新風を吹き込んでいます。restakingは、既にステークされた資産を再利用して別のネットワークを保護し、追加の利回りを得られる仕組みで、追加の資本投入なしに効率を高められます。
公式サイトの説明によれば、Symbioticはオープンでモジュール式、permissionlessかつ柔軟です。Ethereumからappchainsやブリッジまで、分散型ネットワークが簡単にセキュリティをブートストラップできるように設計されています。ある種の競合と異なり、厳格なガバナンスや委員会に縛られず、開発者にフルコントロールを与える点も特徴です。
EigenLayerの代替として立ち上がった経緯があり、資本効率とスケーラビリティを重視しているため、経済的に強固なセキュリティを必要とするプロジェクトにとって魅力的です。
なぜstakingが増えているのか?
Symbioticの直近の急伸には理由があります。先週、彼らはSymbiosisとの提携を発表し、validator報酬とプロトコルのセキュリティを強化することで、Symbiosisの今後のPoS stakingローンチに向けた準備を進めるとしました。この協業は、Symbiosisのブログでも詳細に述べられており、ユーザーと資本の流入を促している可能性があります。
さらに、Token Terminal自身のXでの投稿では、Symbioticを通じて$130万が報酬として配布されると触れられており、参加者にとって実際のインセンティブが提示されています。新しいトークンやプロジェクトが日々登場している中で、どの段階でも検証可能なセキュリティを提供できる点は大きな魅力です。
レイヤー2ソリューションやクロスチェーン活動の台頭でstakingの重要性が増す中、Symbioticの革新的アプローチは成果を上げています。
ミームトークン・エコシステムへの関連性
Meme Insiderとして我々はミームトークンを主に扱っていますが、このstakingトレンドは直接的な影響を持ちます。多くのミームプロジェクトは、DEXやゲーム、あるいは独自チェーンを必要とする本格的なエコシステムへと進化しており、セキュアなネットワークが不可欠です。Symbioticのようなrestakingプロトコルは、大規模な初期コストをかけずにそのセキュリティをブートストラップする手段を提供します。
例えば、コミュニティが保有するトークンをSymbioticでrestakeし、追加の利回りを得ながらプロジェクトのインフラを強化する、というシナリオは現実味があります。ハイプを持続可能な技術へと転換する「ウィンウィン」の戦略と言えるでしょう。ミームトークンを構築している、または投資しているなら、restakingに注目することで戦略が大きく加速する可能性があります。
暗号の景色が変わる中で、Symbioticの「zig」は他のプロトコルにイノベーションを促すきっかけになるかもしれません。これらのトレンドがミーム界隈にどのように影響するか、今後も注視していきます。