ミームコインの荒れた世界では、実用性よりも話題性が勝つことが多いが、$USELESS はその名前を受け入れつつも真剣な資金を引き寄せている。2025年5月にユーティリティ偏重の暗号を皮肉る形でローンチされたこのSolanaベースのトークンは、無益さをウリにしているが、皮肉にもミーム界隈の注目株になりつつある。
データデゲンのChyanによる最近のツイート(@Chyan on X)は、$USELESS に関する目を見張る数字を紹介し「meme currency of futility(無益さのミーム通貨)」と称した。Nansen AI のデータを引用したその投稿によれば、$USELESS は24時間のネットフローで全Solanaミームコインのトップに立っている。ネットフローとは、トークンのエコシステムへ流入する資金と流出する資金の差を追う指標で、プラスなら流入が流出を上回っていることを意味する。
ツイートで示された内訳は以下の通りだ:
- Netflows: 価格が4.7%下落している中でも驚きの +$440.5K。これは +$237.9K にとどまった $FARTCOIN などのライバルを上回る数字だ。
- Trading Volume: $33.6M と、セクター平均の約 $500K を大きく上回る。混雑した分野でひときわ目立っている。
- Whale Activity: 38 匹のアクティブな whales から +$378K の蓄積—市場を動かし得る大口プレイヤーだ。
- Fresh Wallets: 新規リテール投資家から +$3.2M、一般ユーザーの群が流入していることを示すシグナルだ。
- Mega Trade: SWIFTIES deployer ウォレットによる際立った $1.7M の買いが一件。
市場の変動や「bags leaking(保有資産の価値が減ること)」といった状況にもかかわらず、$USELESS はミーム領域における Solana の「store of value」としての地位を築こうとしている。これは、これらのトークンが論理を無視してコミュニティの勢いだけで成長することへの皮肉混じりの賛辞でもある。
ツイートに引用された画像? それはアメリカドル紙幣の滑稽なパロディで、黄色に塗られ中央に大きな「U」コインが配置され「U S DOLLAR」と表記されている—"USELESS" をもじった巧妙なデザインで、トークンの自虐的なユーモアを見事に捉えている。
広く見ると、$USELESS は単なる一過性の存在ではない。2025年8月末時点で取引価格は約 $0.20〜$0.22、完全希薄化時価総額(FDV)は約 $208M、Raydium 上の流動性は $4.4M(Solana の人気 DEX)にプールされている(DEX Screener でライブチャートを確認)。Solana におけるミームコインの小さな再興の先頭に立っていると評価され、pump.fun のようなプラットフォームを上回る存在感を示している。
$USELESS の強みは何か? それは率直すぎるブランディングで、自己認識の高いクリプト文化に響くのだ。ムーンを約束したり技術的ブレイクスルーを謳ったりすることはなく、純粋なミームエネルギーだけを売りにしている。Bonk エコシステム(これも Solana の人気トークン)とゆるく結びつき、皮肉を愛する degens(degen はdegeneratesの略で、リスクを好むトレーダーのこと)を引き寄せている。
Solana のミームコインに注目しているなら、$USELESS を追い続ける価値がある。Chyan が示唆するように、Nansen AI のようなツールでこれらのフローを追跡できる。whales がトークンを掻き集めるのか、リテールが続々と参入するのか—この「useless」コインはミームトークン界では決して無価値ではないことを証明しつつある。
$USELESS の詳細は CoinGecko や CoinMarketCap を参照。暗号の世界では、時に最も無益に見えるアイデアが最大の笑いと利益を生むことがある、ということを覚えておこう。