暗号通貨界が再び賑わっている。今回はVanEckがHyperliquidの$HYPEトークンで波紋を広げる可能性が話題だ。最近のBSCNewsのツイートによれば、資産運用の大手が米国でスポット staking ETFを申請し、欧州ではExchange-Traded Product(ETP)を申請する準備を進めているという。もしこれが実現すれば、$HYPEはETFラインナップの新顔となり、ローンチ直後のトークンにスポットライトが当たることになる。
Hyperliquidの何がそんなに重要なのか?
初めて聞く人向けに説明すると、Hyperliquidは組み込みのperpetual futures exchangeを備えたlayer-1ブロックチェーンで注目を集めている。perpetual futuresは有効期限のない契約で、資産価格に賭ける取引を可能にする—DeFiでレバレッジ取引に非常に人気のある仕組みだ。2023年にローンチして以来、Hyperliquidは好調で、4週連続でブロックチェーン収益チャートのトップを走っている。そして重要なのは、彼らがほとんどの収益を$HYPEトークンの買い戻しに充てている点だ。これにより供給が減少し、トークン価値の押し上げにつながる。
VanEckは既にBitcoinやEtherのETFを運用する大手だが、ここに大きな可能性を見出している。彼らのデジタル資産ディレクター、Kyle Dacruzによれば、$HYPEには「plenty of demand(需要が十分にある)」とのこと。主要な米国取引所にまだ上場していないにもかかわらず、ETFはこのギャップを埋め、一般投資家が暗号ウォレットや分散型アプリを操作せずとも参入しやすくする手段になり得る。
ETFとETPの計画を分解すると
米国ではVanEckがスポット staking ETFを検討している。「Spot」は$HYPEの実際の価格を追跡することを意味し、「staking」はトークンをロックして報酬を得る仕組みで、暗号でパッシブ収入を得る一般的な方法だ。一方、欧州ではETPで申請する考えで、構造的により柔軟な場合が多い。実際、欧州はすでに先行しており、21Sharesが昨年8月にHyperliquidのETPをローンチしており、欧州の規制当局が暗号イノベーションに比較的寛容であることを示している。
ただし楽観しすぎるのは禁物だ。SEC(Securities and Exchange Commission)にはXRPやSolanaのETF申請など、暗号ETFの審査が滞っており積み残しがある。VanEckは$HYPEだけにとどまらず、AVAX、SOL、JitoSOL、BNBに連動するETFも申請している。それに加え、Hyperliquidに関連するstablecoinであるUSDHを巡る関心もあり、状況をさらに盛り上げている。
ミームトークン愛好家にとってなぜ重要か
Meme Insiderとしては、コミュニティ主導でバイラルになったトークンに注目しており、$HYPEはその爆発的成長でまさに当てはまる。最近では最高値の$55を記録し、デジタル資産のトップ15に入った。VanEckのような機関投資家の関心は採用を一気に加速させる可能性があり、$HYPEをミームコインの有力候補に押し上げるかもしれない。従来の投資商品を通じてアクセスが容易になれば、新規資金の流入が増え、流動性や価格変動が活発化するだろう。
さらに、VanEckがETFの収益を買い戻しに結びつけることを検討すれば、Hyperliquidのモデルを踏襲する形で好循環が生まれる可能性がある。収益が増えれば買い戻しが増え、トークン価格を支え、それがさらなる投資家を呼び込む──というサイクルだ。
潜在的な障害と次の展開
タイミングは不透明で、承認が確実というわけではない。米国の暗号規制環境は複雑で、何が証券に当たるかという議論が続いている。しかし、もしVanEckがこれを成し遂げれば、主要取引所に$HYPEを上場させる圧力が高まり、米国内でのアクセス性が格段に向上する可能性がある。
ブロックチェーン実務者やミームトークンを追う投資家にとって、Hyperliquidのような新興プロジェクトを注視することは重要だ。これは単なる話題性だけでなく、DeFiやperpetuals取引における実際のユーティリティに関する話でもある。さらに詳しく知りたい場合はHyperliquidの公式サイトや、最新情報が集まるCoinMarketCapをチェックしてほしい。
この話はまだ進行中だ。ミームトークン界隈は急速に進化しており、今回のような動きが「可能性」の定義を塗り替えることもあり得る。