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クジラがHyperliquidに354万ドルのUSDCを入金、ZECで10倍レバレッジのロングを建てる

クジラがHyperliquidに354万ドルのUSDCを入金、ZECで10倍レバレッジのロングを建てる

暗号資産トレードの目まぐるしい世界では、市場を動かし得る大口保有者、いわゆる「クジラ」の大きな動きがいつも注目を集めます。今回はOnchain LensがX(旧Twitter)で発見した新たな事例を見ていきます。新規作成されたウォレットがHyperliquidという分散型のperpetual futures取引所に対して、なんと354万ドル相当のUSDCを入金し、直後にZECで10倍のレバレッジでロングポジションを建てました。初めて聞く人向けに言うと、USDCは米ドルにペッグされたステーブルコインであり、他の暗号資産のようなボラティリティを避けつつ価値を移動させる安全な手段です。

この取引は、期限のない価格変動に賭けるperpetual contractsをユーザーが取引できるHyperliquidのようなプラットフォームでの活動増加を示しています。ZEC(Zcash)はプライバシー重視の暗号通貨で、高度な暗号技術を用いて取引の詳細を秘匿するため、匿名性を重視するトレーダーに支持されています。

USDCをHyperliquidに入金したウォレット取引の詳細を示すスクリーンショット

該当のウォレットはHyperbotのtraderページで確認でき、入金は複数の送金に分けられて合計で354万ドルになっています。その直後にトレーダーはZECをロングにした、つまり価格上昇に賭けたわけです。10倍のレバレッジを使うということは、ポジションサイズを増やすために資金を借りているということで、利益(あるいは損失)が増幅されます。イメージとしては総賭け金の10%を自己資金として出し、残りを借りるようなものです。

Hyperliquid上のレバレッジZECロングポジションと関連転送の詳細ビュー

なぜZECか?DogecoinやPepeのような典型的なミームコインとは異なりますが、ZECはプライバシーコインのニッチな支持層を持ち、ミーム主導の熱狂と重なることもあります。規制関連のニュースや技術アップグレードでプライバシーコインが急騰することがあり、このクジラは何か大きな動きを見越しているのかもしれません。Hyperliquid自体は手数料の低さと高速な取引で注目を集めており、真剣なトレーダーからボラティリティの高い資産をレバレッジで狙うミームトークン愛好家まで幅広く使われています。

この動きは、主要イベント後の価格変動が続く中での市場の騒ぎの一端です。ミームトークンのトレーダーにとって、幅広い資産をサポートするプラットフォーム上でのこうしたクジラの動きはセンチメントの変化を示すシグナルになり得ます。もしZECが上昇すれば、関連するプライバシー系ミームやさらなるアルトコインのラリーに波及する可能性もあります。

オンチェーンデータを自分で追いたいなら、Onchain Lensのようなツールがこうしたパターンの発見を容易にしてくれます。詳細なビジュアルやコミュニティの反応は元投稿(X)をチェックしてください。このような動きは、ミーム狙いであれ長期的な技術投資であれ、ブロックチェーン上の取引に関する情報を追うことが暗号の海を泳ぐ上でいかに重要かを改めて思い出させてくれます。

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