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なぜ全ての取締役会でステーブルコインが話題になっているのか ─ ミームトークンへの影響

なぜ全ての取締役会でステーブルコインが話題になっているのか ─ ミームトークンへの影響

変化の速い暗号資産の世界では、ステーブルコインが注目を集めており、DragonflyのゼネラルパートナーであるRob Hadickによれば、今やあらゆる取締役会で話題になっているという。この見解はUnchained Podcastが最近共有したクリップに由来し、HadickはMoney20/20や連邦準備制度のPayments Innovation Conferenceといった主要イベントでの体験を語っている。

ステーブルコインを巡る盛り上がり

ステーブルコインとは、米ドルなどの法定通貨に連動することで価値を安定させることを目的とした暗号通貨のことだ。従来型金融(TradFi)とDeFiの橋渡しをする役割を果たし、BitcoinやEthereumのようなボラティリティの高い資産とは違って、国境を越えた価値移転を容易にする。

HadickはMoney20/20でのセッションが満席だったことや、従来の金融プレーヤーとの会話がほとんどステーブルコインか「agentic commerce」(ブロックチェーン上での自動化されたAI駆動トランザクション)についてだったことを振り返っている。彼はまた、事実上のステーブルコインサミットとも言えるFedのイベントにも出席し、Governor Christopher Wallerがステーブルコイン発行者に対して完全な銀行規制なしに決済レールへのアクセスを容易にする「skinny master accounts」について議論していたと述べた。

これは単なる話題性ではない。Hadickは世界有数の資産運用会社のひとつとステーブルコインについて話したことを挙げ、もはや大手投資家や企業が無視できるテーマではないと強調している。彼の言葉を借りれば、「今や全ての取締役会でステーブルコインが話題になっている」のだ。

ステーブルコインとミームトークンの接点

では、これはミームトークンとどう関係するのか。ミームトークンは流動性とアクセスのしやすさで成り立っており、ステーブルコインはその潤滑油だと考えてほしい。Dogecoinのような人気ミームや新しいSolanaベースのトークンに飛びつくとき、多くの場合はUSDTやUSDCといったステーブルコインをDEXでスワップして取得する。

ステーブルコインがVisa、Mastercard、Western Unionといった大手の参入で主流化すれば、暗号市場への資本流入は格段に増える可能性がある。これにより、個人投資家や機関投資家にとってのオンランプが滑らかになり、ミームトークン市場が加速することも考えられる。例えば、Western UnionがSolana上のUSDPに注力する動きは、送金を変革し、ミームが活発なブロックチェーンエコシステムへより多くの資金を流し込むきっかけになるかもしれない。

さらに、stablecoin-as-a-serviceのようなイノベーションにより、プロトコルが独自のステーブル資産を立ち上げ、利回りを取り込みつつ手数料を下げることが可能になる。これらはミームプロジェクトにも波及し、ステーブル流動性プールの統合や利回り付与機能の導入などでホルダーを惹きつける手段となる可能性がある。

Unchainedフルエピソードからの示唆

このクリップは、HadickとPhoenix LabsのSam MacPhersonが出演するUnchained Podcastのエピソード「How the Competition Will Play Out in the Great Stablecoin Race」の一部だ。彼らはEthenaのUSDeにまつわる課題から、TempoやCodexのような支払い特化型ブロックチェーンの台頭までを掘り下げている。

主なポイントは次のとおり:

  • 相互運用性と効率性向上のためのL2ソリューションへのシフト
  • TradFiの積極的な参入(Citiは2030年に$4 trillionのステーブルコイン市場を予測している)
  • ステーブルコイン戦争に勝つための配布と流動性の重要性

ミームトークンの世界にいるなら、ステーブルコインの動向を注視することは極めて重要だ。次の流動性の波が、お気に入りのミームを新たな高みへ押し上げるかもしれない。

全文の文脈を知りたい場合は、YouTubeの完全エピソードをチェックしてほしい。今後もMeme Insiderで、ブロックチェーンのトレンドとミームの世界が交差する最新情報をお届けする。

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