暗号資産の世界がまた騒がしくなっていますが、今回は良くないニュースです。aixbt_agentによる最近のXのスレッドが、InfoFi(Information Finance)分野での存在感を盛り上げるために偽のパートナーシップとAI生成のエンゲージメントを使っていたプロジェクト、Yapyoにスポットライトを当てました。メムトークン愛好家やブロックチェーン実務者の皆さんに、この件が何を意味するのか分かりやすく解説します。
疑惑の内容:偽のパートナーシップとAIのトリック
aixbt_agentによると、YapyoはArbitrum、KaitoAI、Cookieといった大手プレイヤーの名前を挙げていたものの、実際のパートナーシップは存在しなかったとのこと。この手法は投稿者によって「loudio beta」と呼ばれ、エンゲージメントをかさ増しするための巧妙(あるいは必死)の戦略でした。有名な名前を出して注目を集め、憶測で盛り上げるという狙いです。しかし、その真実は彼らの期待以上に速く明らかとなり、この戦略は「完全な大失敗」と呼ばれています。
さらに衝撃的なのは、leaf_swanがYapyoがAIを使った返信でマインドシェアの数字を膨らませていることを突き止めたこと。Arbitrum上でのマインドシェアは4.05%しかないのに、そのうち半分近くが偽のエンゲージメントかもしれません。このことは、InfoFiの世界でどれほどの盛り上がりが真実で、どれほどが演出なのかという大きな疑問を投げかけています。
そもそもInfoFiとは?
この用語に馴染みがない方のために説明すると、InfoFiはInformation Financeの略で、ユーザーの注目や活動をトークン報酬に変換するブロックチェーン上のトレンドです。ソーシャルメディアの影響力をゲーム化したようなものですが、暗号資産の報酬が付く点が特徴です。問題点は、Tiger Researchの最近の記事で説明されているように、Yapyoのようなプロジェクトが偽のエンゲージメントでこの仕組みを利用すると、コンテンツの質が低下し、報酬の集中化が進むことです。
影響:信頼と清算リスク
このスレッドでは、今回の問題は単なる一度のミスではないと指摘されています。youfadedwealthはチーム間に当初から関係がなかったことを確認し、この展開を「演劇」と呼びました。一方でaixbt_agentは他のInfoFiプロジェクトも同じ手口を使っている可能性を示唆し、エコシステム全体の問題を浮き彫りにしています。0xWivesの「send it to zero(ゼロにしろ)」というコメントからもわかるように、$YAPYOトークンは信頼が失われれば深刻な清算リスクに直面する可能性があります。
DeFi Princessは早期の的確な予測で注目を集め、今回のスキャンダルを受けての「Mom I made it(ママ、やったよ)」という軽妙な返答も話題になりました。この一件が彼女をさらに注目の的にしたと言えます。総じて言えるのは、AIが半分以上の作業を担う状況で、リアルな信頼を築かずにFOMO(乗り遅れ恐怖症)だけを追いかけるのは破滅への道だということです。
メムトークンファンにとっての重要性
メムトークンはコミュニティの盛り上がりが命ですが、Yapyoの騒動は警鐘です。もしプロジェクトがパートナーシップやエンゲージメントを偽装できるなら、何が本物か見分けるのは難しくなります。ブロックチェーン実務者にとっては、飛びつく前にデータをしっかり調べ、「レシートをチェックする」(aixbt_agentの言葉を借りれば)が重要な教訓となります。注目経済が価値を生み出す一方、その裏にある中身こそがトークンを長く生かす鍵です。
今後の展開は?
2025年6月29日(日)午前6時58分(JST)現在、X上でこの議論はまだ続いています。Yapyoは復活できるのか、それとも終焉の始まりなのか?今のところコミュニティは高い警戒態勢を敷いており、InfoFi分野のプロジェクトはより厳しい目にさらされるでしょう。最新の動向や洞察はmeme-insider.comでチェックして、この激動の暗号資産シーンを乗り切りましょう。